No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | ギザの大ピラミッド The Great Pyramid of Giza |
七不思議のうち、最古にして、現存する唯一の建造物。
紀元前2600年頃、ギザの台地に建てられたといわれる三大ピラミッドだが、
何のための建造物かは未だに不明。
一般的にはクフ、カフラー、メンカウラー王の墓という説が有力。
大ピラミッドと称する場合、クフ王のピラミッドのことを指す。
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エジプト・カイロ |
U | バビロンの空中庭園 The Hanging Gardens of Babylon |
紀元前600年頃、古代メソポタミア地方、バビロニア帝国の首都バビロンに、
ネブカドネザル2世が王妃アミュティスのために建造した庭園。
宮殿の中に作った階段状のテラスに土を盛って、上から水を流し樹木や花などを植えた。
あまりの大きさのため、遠くから見ると、あたかも空中に吊り下げられているように見えたという。
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現存せず (イラク・バグダッド) |
V | オリンピアのゼウス像 The Statue of Zeus at Olympia |
古代オリンピックも行われたというオリンピア神域内に、
紀元前500年頃、フェイディアスが作成した黄金のゼウス神像。
神像自体の高さは約12mあり、大理石の台座の上で、玉座に腰かけた形で安置されていたという。
後に、神像を囲むようにゼウス神殿も建てられたが、謎の火事によって焼失。
現在は、神殿の基礎部分だけ残されている。
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現存せず (ギリシャ・オリンピア) |
W | ロードス島の巨人像 The Colossus of Rhodes |
紀元前280年頃、エーゲ海に浮かぶロードス島の港の守護神として制作された、
高さ約30mの青銅の太陽神ヘリオス像。
巨人像は、港の入り口をまたぐように足を広げて立っていたといわれていたが、
今では、両足をそろえていたという説が有力。
そんな巨人像も、完成後わずか66年で地震により倒壊し、今では跡形も残っていない。
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現存せず (ギリシャ・ロードス島) |
X | ハリカルナッソスの霊廟 The Mausoleum at Halicarnassus |
紀元前353年、小アジアのカリア地方を治めていたマウソロス王の為に作成された大理石の霊廟。
高さ34mのギリシャ神殿風の大霊廟で、周りには豪華な彫刻が施されていた。
15世紀頃、侵攻してきた十字軍によって城砦の建材として利用されたため、解体されてしまった。
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現存せず (トルコ・ボドルム) |
Y | エフェソスのアルテミス神殿 The Temple of Artemis at Ephesus |
紀元前550年頃、小アジアの港湾都市エフェソスに建てられた巨大な神殿。
アテネのパルテノン神殿を上回る規模で、高さ19mの大理石の円柱127本で彩られていたという。
紀元前356年、後世に名を残したいと思ったヘラストラトスの放火によって消失。
その後、再建もされるが、数々の侵略にあい、破壊されてしまった。
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現存せず (トルコ・エフェソス) |
Z | アレキサンドリアの大灯台 The Lighthouse of Alexandria |
紀元前280年頃、ナイル河口の貿易都市アレキサンドリアの沖にあるファロス島に建てられた巨大な灯台。
その高さは120m以上もあったとされ、灯台の光は50km以上の先からでも確認できたという。
796年や、14世紀に起きた地震により倒壊してしまったが、
近年、地中海海底から灯台の痕跡とみられる遺物が発見された。
フィロンは世界七不思議を選んだとき、アレキサンドリアに住んでいた。
彼は旅先で見たものを選ぶことにしていたため、当時、有名だったこの灯台は選ばれなかった。
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現存せず (エジプト・アレキサンドリア) |
※ | バビロンの城壁 The Walls of Babylon |
空中庭園のあるバビロンの都市を囲む大城壁で、周囲が約85km、高さは50mもあったという。
当初、フィロンの世界七不思議の一つに数えられていたが、
グレゴリウス司教(6世紀)やジャロー修道士(7世紀)らが選んだ、
七不思議の一つ「アレキサンドリアの大灯台」に、その座を奪われた。
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現存せず (イラク・バグダッド) |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | ローマのコロッセオ(円形劇場) The Colosseum at Roma |
紀元80年のティトス帝の時代に完成した、最大直径188mで、
5万人を収容できたという巨大な円形闘技場。
近くにあるネロ帝の像(ラテン語でコロスス)にちなんでこう呼ばれた。
剣闘士の試合や猛獣との闘いなどが公開された。
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イタリア・ローマ |
U | ピサの斜塔 The Leaning Tower of Pisa |
ピサのアルノ川の岸にある大聖堂付属の鐘楼。
1173年に着工した当初は、高さ100m以上になる予定だったが、
三層まで工事が進んだ頃から、南側に傾き始めた。
これを直しながら建設が続き、1350年に計画の半分の八層構造の鐘楼として完成した。
塔の高さは傾斜のため、北側で約55m、南側は約53mとなっている。
ガリレオ・ガリレイが重力の実験をしたことでも有名。
今なお塔は傾き続けているため、倒壊の危機を救うべく修復工事が行われている。
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イタリア・ピサ |
V | 中国の万里の長城 The Greate Wall |
月からも見えるということで有名な世界最大の建造物。
東は中国の渤海湾に臨む山海関から、西は甘粛省の嘉峪関までに至る全長約6000km。
春秋戦国時代の各諸侯が築いた城壁を、
紀元前214年から秦の始皇帝がつなぎあわせ強固なものにしていった。
その後も増築補強が繰り返され、明代に現在見られるような大長城として完成した。
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中国・北京郊外ほか |
W | イスタンブールのアヤ・ソフィア大聖堂(寺院) The Ayasofya at Istanbul |
360年、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝が遷都したコンスタンティノープル
(現イスタンブール)にギリシャ正教の総本山として建築。
その後、何度か災害に見舞われた後、ビザンチン帝国のユスティニアヌス帝が大聖堂として再建する。
しかし、1453年にオスマン・トルコ帝国に征服されると、
今度はイスラム教のモスクへと改築された。
高さ56mの赤茶けたドームや4本のミナレット(尖塔)があり、
ビザンチン建築の粋を集めたモザイク装飾が施されている。
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トルコ・イスタンブール |
X | ソールズベリのストーンヘンジ The Stonehenge at Solisbury |
イングランド南部の街ソールズベリ近郊の草原にある、巨大な環状列石群の遺跡。
高さ6〜7mの2本の石柱の上に1本の石柱が横たわった形の3石塔が、二重の輪を形作っている。
誰が何のために建てかのかは不明だが、太陽を崇める古代人の祭祀場というのが通説。
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イギリス・ソールズベリ |
Y | アレキサンドリアのカタコンベ(地下墓地) The Catacombs of Alexandria |
紀元1〜2世紀頃に古代ローマ人がつくった地下墓地。
カラカラ帝によるキリスト教迫害の際には、多くの信者がこの墓に逃れてきたという。
地下3階に広がる墓内には礼拝堂、石棺の安置所などがある。
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エジプト・アレキサンドリア |
Z | 南京の陶塔 The Porcelain Tower of Nanking |
3世紀頃に南京の報国寺に建立されたが、1850年太平天国(長髪賊)の乱の時に破壊され、
現在では、わずかな痕跡が残っているのみ。
高さ約80m、九層構造の陶器製の塔に、140個以上もの灯りがつり下げられ、
照らされていたという。
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現存せず (中国・南京) |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | クレタ島のミノス宮殿 The Minos Palace at Crete Is. |
紀元前2000年頃、ギリシャのクレタ島に栄えていたという文明に、こんな伝説が残されている。
クレタ王ミノスは海神ポセイドンとの約束を破ったため、
娘とポセイドンの送った牡牛との間に、半人半牛のミノタウロスという怪物が生まれた。
ミノス王は大工のダイダロスに命じて、入ったら二度と出られない迷宮(ラビリンス)を作らせ、
そこにミノタウロスを閉じ込めたという。
20世紀初頭、イギリス人考古学者のエヴァンスが、クレタ文明の中心地クノッソスで発掘を行った際、
無数の部屋が配置された宮殿を発見した。
彼はこの宮殿こそが、ミノタウロスを閉じ込めたラビリンスに違いないと確信した。
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ギリシャ・クレタ島 |
U | テーベのネクロポリス The Necropolis of Thebes |
現在のエジプト中部にある遺跡の町ルクソール。
町を流れるナイル川の東岸には緑地帯が広がり多くの神殿があるが、
西岸は逆に荒涼とした岩山地帯であり、その中に王族の岩窟墓や、
王の再生と復活を祈る葬祭殿がずらりと並ぶ。
死の世界にまつわる遺跡が多いため、この地区はネクロポリス(死者の町)といわれる。
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エジプト・ルクソール |
V | 王家の谷 The Valley of the Kings |
上述のネクロポリスにある王家の谷。
エジプト新王国時代第18王朝から第20王朝までの歴代ファラオの墓がおかれた。
古王国時代の壮大なピラミッド建築とはうって変わって、盗掘を逃れるために、
ひっそりとした谷あいに岩窟墳墓を築いたという。
中でも有名なのが、1922年にH.カーターらにより発見されたツタンカーメン王の墓。
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エジプト・ルクソール |
W | シリアのパルミュラの都 Palmyra |
1〜3世紀のローマ時代に、シリア砂漠のオアシス都市として繁栄したパルミュラ。
現在は廃墟と化しているが、神殿や凱旋門、公共浴場などがある古代都市遺跡として残されている。
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シリア・パルミュラ |
X | エルサレムの岩のドーム The Dome of the Rock at Jerusalem |
キリスト教だけでなく、ユダヤ教、イスラム教の聖地でもあるエルサレム。
イスラム教の開祖マホメットが昇天したといわれる巨岩を覆って、
ウマイヤ朝第5代カリフのアブド・アルマリクの命で建立された岩のドームである。
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イスラエル・エルサレム |
Y | クラク・デ・シュヴァリエ Krak des Chevaliers |
12世紀頃に建てられた十字軍の城砦。1909年、ここを訪れたアラビアのロレンスは
「世界で最も保存状態のよい、驚くべき城」と語っている。
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シリア |
Z | デルフォイのアポロン神殿 The Temple of Apollo at Delphi |
中部ギリシャに位置する聖地デルフォイは、「大地のへそ」として世界の中心と考えられていた。
かつて、アポロン神殿では巫女が神がかりとなってアポロンの神託を授かっていた。
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ギリシャ・デルフォイ |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | グレート・ジンバブエ Great Zimbabwe |
researching (アフリカ最大の不思議として選出) |
ジンバブエ |
U | メルブ Merv |
紀元前6世紀〜13世紀に渡って栄えたシルクロードの城砦都市、メルブ。
アケメネス朝ペルシャ、マケドニア、セルジューク・トルコなど様々な王朝に支配された。
国が変わり信仰する宗教も変わると、前の時代の宗教施設などは破壊されるのが普通だが、
メルブでは何故かそういったことがなかった。
おかげで、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、
仏教が混在した世界でも珍しい都市遺跡として知られる。
(ヨーロッパ・中央アジア最大の不思議として選出)
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トルクメニスタン |
V | 楽山大仏 Giant Buddha of Leshan |
揚子江の支流である岷江、青衣江、大渡河の三つの河が合流する地点は、
古来より水難事故が絶えない難所だった。
唐の時代、海通和尚が安全を祈願して川岸の崖を削り、巨大な大仏を建造した。
大仏完成後、確かに水難事故は減った。
これは仏像を掘り出す際に出た土砂を河の埋め立てに使い、
流れをゆるやかにするという緻密な計画の成果だった。
(中国最大の不思議として選出)
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中国・四川省 |
W | イースター島のモアイ像 Moai Statues of Easter Island |
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島、イースター島。
かつてこの島には、先祖を象った巨大な石像:モアイを作り、それを崇拝するという独特の文化があった。
現在、島には867体のモアイが残されているが、そのほとんどが倒されたままであったり、
製造途中で放置されたままになっている。
(太平洋最大の不思議として選出)
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チリ・イースター島 |
X | マチュ・ピチュ Machu Picchu |
世界遺産としても不動の人気を誇るマチュ・ピチュ。
アンデス山中の標高2200mを超える山頂部分に、インカ帝国の古代遺跡が忽然と現れる。
背後にそびえ立つ切り立った岩山や、流れる雲の合間に見えるその姿は、
正に「空中都市」という名にふさわしい。
(南北アメリカ最大の不思議として選出)
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ペルー |
Y | アンコール・ワット Angkor Wat |
インドシナ半島南部の密林の中に、
9〜15世紀にかけて栄えたアンコール朝の壮大な大伽藍寺院の遺跡が残る。
王朝の最盛期、12〜13世紀頃に建てられたアンコール・ワットやアンコール・トムはその代表格で、
何重もの回廊や門、塔などからなる建物全体に、ヒンドゥー教や仏教の神話世界を表現した、
神々や女神像などが刻み込まれている。
(東南アジア最大の不思議として選出)
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カンボジア |
Z | エアーズ・ロック Ayers Rock |
researching
(オーストラリア最大の不思議として選出)
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オーストラリア |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | エジプトのルクソール Luxor, Egypt |
ルクソールのナイル川西岸にある複合遺跡群(王家の谷や神殿等)は、
観光や窃盗による破壊行為だけでなく、ナイル川自体にも脅かされている。
40年前のアスワンダムの建設は、遺跡のまわりの肥沃な土壌に、塩の堆積を引き起こした。
これによって、古代の地盤が浸食され、多くの墓が水没した。
世界記念物基金(World Monuments Fund)は、現在遺跡の管理計画を検討している。
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エジプト |
U | イラクのバビロン Babylon, Iraq |
この古代メソポタミア最大の都市は、空中庭園で有名なネブカドネザル王によって建設されたが、
遺跡が発見されて以来、遺物は持ち去られ、破壊されている。
サダム・フセインが巨大な自画像を設置したり、アメリカ軍の掘った塹壕により、
古代の道が傷つけられている。
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イラク |
V | インドネシアのコーラル・トライアングル Coral Triangle, Indonesia |
インドネシア東部からパプア・ニューギニア、フィリピン、マレーシアにかけて広がる
コーラル・トライアングル(珊瑚三角帯)は、世界で最も多様な海洋生物が生息する海域の一つである。
しかしこの豊かな生態系は、乱獲や爆薬や毒を使う破壊的な漁業という脅威に直面している。
また、海水温の上昇で、サンゴ礁の死を意味する白化現象も増加している。
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インドネシアほか |
W | ペルーのマチュ・ピチュ Machu Picchu, Peru |
1911年にアメリカ人歴史家のハイラム・ビンガムによって発見されて以来、
マチュ・ピチュの古代インカ都市は、毎年50万人もの人が訪れるペルーで最も人気のある観光地になった。
もともと、この遺跡は断層地帯に位置し、非常に不安定な状態にあったが、
絶え間ない観光客の往来で古代の基盤がすり減り、地滑りをも引き起こす恐れがある。
ペルー政府は一日の観光客を500人に制限し、被害を受けた道を修復するために、
毎年1ヶ月間、遺跡を閉鎖することとした。
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ペルー |
X | モルディヴ Maldives |
国全体が沈むとはありえないように思えるが、それはまさにモルディヴで起こっている。
モルディヴは12,000もの島々からなる国であるが、海抜1m未満の土地が国土の80%以上をしめ、
地球温暖化による海面上昇の危機にさらされている。
2004年の大津波で、既にいくつかの小さな環礁が姿を消し、国の地図は書き直された。
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モルティブ |
Y | イタリアのヴェネツィア Venice, Italy |
西暦452年に人々が定住して以来、ヴェネツィアの都市は1世紀につき1cm以上の速さで沈んでいる。
イタリアが乗っているアフリカプレートはユーラシアプレートの下に滑り込んでおり、
これがアドリア海の海面上昇につながっている。
また、地下水のくみ上げや、貨物船や遊覧船から生じる高波によって、水位は更に上昇している。
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イタリア |
Z | 中国の万里の長城 Great Wall, China |
この中国で一番有名な建造物は、全長6352kmの約3分の2が浸食や乱開発によって破壊されている。
とある500年前の塔の中には、ドリンクスタンドまで設置され、商業主義の被害を受けている。
2008年の北京オリンピックで、中国国内では遺跡の保護よりも、発展の方に目が向けられた。
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中国・北京郊外ほか |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | メキシコのチチェン・イッツァ Chichen Itza, Mexico |
ユカタン半島北部の密林の中にあるマヤ文明の古代都市、チチェン・イッツァ。
暦を正確に計算して、それを知らせるためのピラミッドを建設する高度な技術をもっていた一方、
太陽信仰から生きた人間を生け贄に捧げるといった血生臭い習慣も行われていた。
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メキシコ・ユカタン |
U | ブラジルのイエス・キリスト像 Christ Redeemer, Brazil |
researching |
ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ |
V | 中国の万里の長城 The Great Wall, China |
月からも見えるということで有名な世界最大の建造物。
東は中国の渤海湾に臨む山海関から、西は甘粛省の嘉峪関までに至る全長約6000km。
春秋戦国時代の各諸侯が築いた城壁を、
紀元前214年から秦の始皇帝がつなぎあわせ強固なものにしていった。
その後も、増築補強が繰り返され、明代に現在見られるような大長城として完成した。
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中国・北京郊外ほか |
W | ペルーのマチュ・ピチュ Machu Picchu, Peru |
世界遺産としても不動の人気を誇るマチュ・ピチュ。
アンデス山中の標高2200mを超える山頂部分に、インカ帝国の古代遺跡が忽然と現れる。
背後にそびえ立つ切り立った岩山や、流れる雲の合間に見えるその姿は、
正に「空中都市」という名にふさわしい。
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ペルー |
X | ヨルダンのペトラ Petra, Jordan |
researching |
ヨルダン |
Y | イタリア・ローマのコロッセオ The Roman Colloseum, Italy |
紀元80年のティトス帝の時代に完成した、最大直径188mで、5万人を収容できたという巨大な円形闘技場。
近くにあるネロ帝の像(ラテン語でコロスス)にちなんでこう呼ばれた。
剣闘士の試合や猛獣との闘いなどが公開された。
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イタリア・ローマ |
Z | インドのタージ・マハル The Taj Mahal, India |
ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、愛妻ムムターズの死を悼んで建てた大霊廟。
建材に白大理石を用いて、延べ2万人の労働者により、22年の歳月をかけて1653年に完成した。
皇帝自身の墓標も、王妃と並んでタージ・マハル内にある。
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インド・アグラ |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | エベレスト山 Mount Everest |
いわずと知れた標高8848m(8850mともいわれる)を誇る世界最高峰。
ネパール語で「サガルマータ」、チベット語で「チョモランマ」といい、
エベレストというのは19世紀に最初にこの山を測量した
イギリス人ジョージ・エベレストにちなんだ名前である。
1953年、イギリス登山隊のヒラリーとシェルパ族のテンジンが初登頂に成功した。
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ネパール/中国 |
U | ヴィクトリア滝 Victoria Falls |
アフリカ大陸南部、ザンビアの奥地に水源を発するザンベジ川の中流で、
ザンビアとジンバブエの国境地帯にヴィクトリアの滝がある。
川幅約1700mにわたって、110〜150mの落差で落ちる水量は、最大で毎分5億リットルにもおよぶ。
大轟音とともに立ち昇る水煙は上空150mにまで達し、30kmも離れたところから見えるといわれる。
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ザンビア/ジンバブエ |
V | グランド・キャニオン Grand Canyon |
アメリカ・アリゾナ州北西部を流れるコロラド川に沿って、
全長約400km、総面積約5000平方kmにも広がる大峡谷。
水量が多いコロラド川が数百万年、数千万年の時をかけて大地を侵食した結果、
幅6〜30km、最深部1200mもの壮大な景観が誕生した。
そんな峡谷の断崖には、谷底から地表にかけて20億年前〜2億5000万年前の幾重にも重なった
地層が見られ、地質学的にも貴重な標本室ともいえる。
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アメリカ・アリゾナ |
W | グレート・バリア・リーフ Great Barrier Reef |
オーストラリア大陸の東海岸沿いに、長さ約2000km、
総面積約34万8700平方kmにもわたって広がる世界最大の珊瑚礁。
体長わずか数mmの微小生物であるサンゴ虫(ポリプ)の、
1800万年も前からの生命の営みによって造り上げられた自然界の芸術である。
現在もまだ成長を続けるこの珊瑚礁には、400種類のサンゴ、1500種類の魚類などが生息し、
海洋生物の楽園となっている。
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オーストラリア・クイーンズランド |
X | 北極光(オーロラ) The Northern Lights |
地球の南北両極で観測することができる、地上100km以上の上空で起きる放電現象を「オーロラ」という。
太陽から吹き付ける太陽風と呼ばれる帯電性粒子の風が地球に到達した際、
地球の磁場に遮られて、磁力線に沿って両極圏へ降り注ぐ。
このとき、超高層の大気中にある酸素や窒素の原子・分子に衝突して光が発せられる。
北極で見られるオーロラを北極光といい、南極では南極光という。
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北極圏 |
Y | パリクティン火山 Paricutin Volcano |
メキシコ・ミチョアカン州のウルアパン地方に、1943年に突然噴火したパリクティンという火山がある。
火口から吹き上げた火山弾や火山灰などが、円錐形に降り積もって丘状の山が形成された。
スコリアという黒いマグマ片からなる火砕丘としては、世界で最も若いことで火山学的には有名。
またこの噴火により、地元のサン・ファン・パランガリクティロという村が溶岩に埋まったが、
高い壁に囲まれた教会だけが唯一残り、キリストの奇跡と呼ばれた。
|
メキシコ・ウルアパン |
Z | リオ・デ・ジャネイロの湾 Harbor at Rio de Janeiro |
かつては首都でもあったブラジル南東部の大西洋に面した都市、リオ・デ・ジャネイロ。
複雑な海岸線のグアナバラ湾には、パン・デ・アスーカルとコルコバードという奇怪な岩山と、
イパネマやコパカバーナといった有名なビーチリゾートがある。
1502年1月にこの湾を発見したポルトガル人が大きな川と誤解し、
「1月の川」という意味のリオ・デ・ジャネイロという名前をつけた。
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ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ |
No. | 名称 | 説明 | 現在の場所 |
T | ベリーズ堡礁 Belize Barrier Reef |
中米のカリブ海に面したベリーズを中心に、
北はユカタン半島の先端から南はホンジュラスにまで至る、全長256kmの世界で2番目に長い珊瑚礁。
陸上の熱帯雨林、海岸地帯のマングローブ湿地、そして堡礁の異なる環境が相関関係にあり、
豊かな動植物の生態系を成している。
|
ベリーズほか |
U | バイカル湖 Lake Baikal |
水中世界の七不思議のうち、唯一の淡水環境であるバイカル湖は、1620mもの世界最大深度を誇る。
透明度が非常に高いことでも有名で、藻類、カイメン類が多く繁殖しているにも関わらず、
ミネラル分の少ない水質と、甲殻生物がプランクトンやバクテリアを大量に消費する事によって、
水が浄化されている。
|
ロシア |
V | 紅海北部 Northern Red Sea |
アフリカ大陸とアラビア半島に挟まれた紅海には、流れ込む大きな河川がほとんどないため、
世界でも有数の透明度を誇る海として知られている。
中でもシナイ半島南端のシャルム・エル・シェイクは一大リゾート地として発展し、
ダイビングの拠点となっている。
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エジプト・シナイ半島 |
W | ガラパゴス諸島 Galapagos Archipelago |
ダーウィンの進化論「種の起源」であまりにも有名なガラパゴス諸島は、
世界でも稀に見る固有種生物の宝庫だ。
ゾウガメ、イグアナ、フィンチなどが異なる進化を遂げた多様な環境が、
大小20近いの島々に広がっている。
赤道直下にも関わらず寒流が流れ込んでいる海域のため、
ペンギンやアシカ、イルカやシャチ、イグアナまで泳ぐ海中は非常に稀有な世界である。
|
エクアドル |
X | グレート・バリア・リーフ Great Barrier Reef |
オーストラリア大陸の東海岸沿いに、長さ約2000km、
総面積約34万8700平方kmにもわたって広がる世界最大の珊瑚礁。
体長わずか数mmの微小生物であるサンゴ虫(ポリプ)の、
1800万年も前からの生命の営みによって造り上げられた自然界の芸術である。
現在もまだ成長を続けるこの珊瑚礁には、400種類のサンゴ、1500種類の魚類などが生息し、
海洋生物の楽園となっている。
|
オーストラリア・クイーンズランド |
Y | 深海熱水噴出孔 Deep Ocean Vents |
世界の太陽の光も届かない水深数千mのとある海底には、熱水を噴き出す煙突状の噴出孔がある。
海底火山脈の断層帯で、マグマによって350度もの高温に熱せられた海水は、
鉄や銀、鉛などの重鉱物を取り込みながら、
「ブラックスモーカー」とも呼ばれる噴出孔から海中に放出される。
この時発生した硫化水素を代謝する特殊なバクテリアから始まり、貝類、甲殻類に至る、
太陽の光を必要としない特異な食物連鎖が形成されている。
|
ガラパゴス諸島断層帯、アゾレス諸島南の大西洋沖地熱孔など |
Z | パラオ Palau |
パラオってどんなところ?と聞かれたら、まっさきに出てくる答えは「ロック・アイランド」だ。
隆起した珊瑚礁の小島の上に、木々がびっしりと生い茂ったその姿は、
まるで海の中から小山がモコモコと生えてきたかのよう。
そんな島々が至るところに点在しており、地球上でここでしか見られない景観を作りあげている。
|
パラオ |